『東南文化』2018年第5号主な論文の要旨

2018-01-23 13:23黄建秋
东南文化 2018年5期
关键词:環境博物国家

1.文化生態圏に関する発展視点での先史遺跡の保護と利用についての思考(劉軍民 李琳)

要旨:先史遺跡は先史人類活動の遺構で、文字記載のない先史考古学研究にとって、先史遺跡は唯一の信頼できる情報源だ。先史遺跡は文化遺産の重要な部分で、非常に高い価値がある。しかし、先史遺跡は、年代が古く、遺跡が強く破壊され、なお自然環境と密接な関係をもち、観覧性が乏しく、遺構の意味が分かりにくいので、保護と利用が制限されて社会に認識されていない。文化生態圏に関連する発展理論を用いて、先史遺跡を保護することは、先史遺跡を自然環境と連携させ、また所在地の文化と融合させ、地域発展に貢献をさせ、我々の先史遺跡の保護と利用に役に立ち、よい観覧体験の環境づくりに役に立ち、先史遺跡類の文化遺産の展示と利用にも役に立つ。

キーワード:先史遺跡 保護と利用 文化生態圏 関連発展 環境

2.首長制社会の概念と国家起源探る

―エルマン?セヴィス<国家と文明起源>の紹介(陳淳)

要旨;首長制社会は社会進化論の一つ類型或いは一つの発展段階で、生物進化論の爬虫類と哺乳類概念と同じだ。社会進化の傾向はある“主導類型”或いは“主導段階”で表示するが、全ての首長制社会は必ずしも国家になるとは限られない。国家は最も特化した首長制社会から生まれるとも限られない。文化進化論は社会発展の規律と通則を研究するが、歴史学は具体的な事件と対象の発展過程を研究する。首長制社会は平等社会と国家との間に位置づけられる様々な不平等な世襲社会だ。早期国家の誕生は征服と合併によるものだ。元のそれぞれ独立した首長制社会を管理するため国家が必ず官僚体制を任命することによって成り立った。

キーワード:新進化論 首長制社会 世襲不平等 早期国家 官僚体制 判断方法

3.浙江省永康廟山遺跡試掘簡報(浙江省文物研究所 永康博物館)

要旨:浙江省永廟山遺跡において、試掘が行われ、灰坑と土器と石器などが検出された。土器には大口盆、罐があり、石器には砥石、石斧、石鑿、石球などがある。これらの遺物は上山文化早期にあたり、11000年前のものだと考える。廟山遺跡は上山文化早期の遺跡で、上山文化の編年に役に立つ。

キーワード:廟山遺跡 上山文化 夾炭土器 銭塘江地区

4.中国博物館展示企画人制度の本土化の過程と発展について(段曉明)

要旨:展示企画人制度は欧米先進国博物館によく使われている機構運営モデルだ。西洋博物館先進理念と実践は中国博物館にとって参照ができるものだが、国勢と体制そして発展方式などの差異があるので、中国博物館はそのまま西洋展示企画人制度を受け入れることは難しい。現体制の基で、西洋の展示企画人制度を最大限に吸収したうえで、この制度の長所を発揮させることは、中国博物館担当者が考えるすべきだ。

キーワード:博物館 展示企画人制度 本土化 差異 吸収 転化

5.博物館対外展示による国家形象の価値とルードについて(孔 達)

要旨:博物館対外展示は我が国における対外交流の重要な形と伝統的な手法の一つだ。国家形象を呈し、国家外交活動を積極的に補助することは我が国博物館の使命の一つだ。中華文化を外国に伝播させて本国の文化ソフトパワーを向上させる博物館対外展示は国家文化発展の戦略になった。よって、博物館対外展はこの面で、国家形象とソフトパワーを呈し、博物館は国家戦略に従い、国家形象を反映すべきだ。

キーワード:博物館 対外展示 ソフトパワー 国家形象

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